読書

2019年12月28日 山田詠美の短編にヤラれました

まだ20代の頃買った恋愛短編集「贅沢な恋愛」 その頃の人気作家8人の短編が並んでて山川健一とかは読んだんだけど山田詠美さんの「雨の化石」という短編は読んでなくて先日読んだらこれがすごく胸に突き刺さった。 雨宿りをしてる見知らぬ者同士、若い男の子…

「マチネの終わりに」を読んで

大人の男女の出会いと別れ、そして再会の物語 と聞いて1年前から気になっていた本。何度か本屋さんで飛ばし読みし大筋は知っていたけど通して読むと細かいところまで繊細な文体が行き届いていてすごく良かった。 超絶テクを持つクラシックギタリストと彼の小…

2017.07.30 ミソカモウデ

先月友達に「神さまとのおしゃべり」という本を紹介された。この本けっこう面白いし自分が小さい頃思ってた事とも重なってのめり込み本の最後に書いてあった「ミソカモウデ」を実際にやってみようと思い今朝家の近くの神社に行ってきた。 ミソカワモウデは毎…

2016.10.12 僕の乱読的読書法

30代までは家の近くの図書館も蔵書が少なくて本は本屋で買って読んでいた。雑誌は600円くらいして高かったから滅多に買わなかった。時々文庫本を買う程度。あとは好きな作家の新刊を買う程度だった。 ここ10年くらいで図書館の蔵書も大分充実してきてベスト…

2016.08.27 音楽と書籍の洪水で溺れそう

中学生の頃、音楽はFMラジオを聴くか3000円近くをはたいてレコードを買うしかなかった。 高校生になって貸しレコード屋がで出来、一枚300円で聴けるようになったがそれでも一枚借りてくるとステレオで一曲目からずっと通して聴いていたものだ。 それが大学生…

2016年1月24日 読書は好きなんですが。。。

僕には人に言えるほどの趣味は無いがサイクリングと美術館巡りと読書は好きだ。 で本は図書館から借りてきて読み初め、面白いと手元に置きたくなってブックオフやアマゾンで買ってはみるのだがその後は殆どが終りまで読まずに積ん読になるという結末でこれは…

2015年8月1日  電子書籍にも読み放題サービスがあった

7月に実家を訪れた際、モーツァルトが大好きな父にAppleMusicを見せて「モーツァルトも聴き放題だよ」と言ったら「本にはそういうサービスはないのか?」と聞かれた。「僕の知る限りではないなあ、雑誌ならDMagazineとかあるけど」と言ったら父は「本はやは…

2015年6月13日 将棋の羽生さんが若い時に書いた意欲作

僕は将棋はかなり弱いがプロの将棋を見たり、定跡や戦法の本を読んだりするのは好きだ。最近は電王戦と言ってコンピュータがプロと団体戦をしたりして話題になっているが、将棋もゲームという広義の範疇で論ずれば完全情報ゲーム(正確には二人零和有限確定…

2015年5月9日 電子書籍の小説って

僕がiPadminiを買った2年前はまだ電子書籍は今ほど普及しなくて本の数も少なく利用することも無かったがここ1年でかなり質、量共に充実してきました。 特にSony Reader Storeは定期的にクーポンの配布があるのでここ半年で60冊以上購入してしまいました。ほ…

2014年7月19日  村上春樹「女のいない男たち」を読んで

今年4月に発売された村上春樹の新作短篇集「女のいない男たち」は「まあ急いで買って読む必要もないだろう」と気長に図書館に入荷するのを待ち、例のごとく図書館に入荷したとたん長い予約待ち状態で先週やっと順番が回ってきて読んだ。 表題作を含む全6編。…

平成26年2月2日  資本主義社会から「一抜けた」してみませんか?

苫米地英人はオウム信者の洗脳を解いた功績で有名な一方、「聴くだけで胸が大きくなるCD」のような怪しい商品も出している一風変わった学者だ。一時、三菱地所に勤めていてバブル期のニューヨーク、ロックフェラービルの買収にも立ち会ったらしい。 たまに…

2014年1月31日  数学は学問の王様か?

ギリシャ時代、哲学こそが学問の王様だった。 産業革命以降、科学が発展し、数学を全ての学問の基礎に据えようとする動きもあった。 確かに理科系で言えば生物学は化学に支えられ、化学は物理学を基礎とし、物理学は物理数学というくらい数学が無いと成り立…

2014年1月21日  「隠喩としての建築」色鉛筆解読作業

1月10日のブログで書いた色鉛筆を使用しての読書を難解と言われている柄谷行人さんの哲学書「隠喩としての建築」でやってみた。 12色の色鉛筆は持ち替えるのに時間がかかるため、4色ボールペンとマーカーを使用した。 以下は自分が気になってマーカーで塗っ…

2014年1月20日  コトバと写真のコラボ

文庫本をコートのポケットに忍ばせて家を後にする。街中や電車の中、公園のベンチに座りながら文庫本を開く。まるで自分のポケットに宝石を隠し持っている気分だ。 俵万智の短歌と浅井慎平の写真のコラボで出来ているこの二冊の本は写真だけ見ても綺麗で心安…

2014年1月13日  『幻想の彼方へ』 話は全然はじまらない

お正月休みに書きかけの小説「幻想の彼方へ」を書き進める予定だったが全く書けていない。昔書きかけた断片を読み返すと20年前、自分がどんな気持ちで何を表現したかったかは思い出せ、書き進めたいと思うのだが自分の考え方も変わったし、訴えるテーマもも…

2014年1月11日  色鉛筆を駆使して難解な本を読む

齋藤孝氏の「3色ボールペン読書法」という本もあったが僕は大学3年の工場実習(今で言う企業インターン)で某企業で研究補助をした時に12色の色鉛筆を使ってプログラムのデバックを簡単にする方法を見つけた。 その時書いていたプログラムは例えて言うと…

2014年1月10日  映画「ノルウェイの森」と小説「ノルウェイの森」の違い

DVD版で4年遅れで映画「ノルウェイの森」を見た。映画化されたのは知っていたが原作のイメージが壊れるのが嫌であえて見ていなかった。それほどこの小説は僕の中で影響力の強い小説だった。 映画ではセリフは小説のままで脚色されていなかった。登場人物の配…

2014年1月2日  季節の移ろいを写真と言葉で感じる本

去年の9月末に暑い暑いと言っていたのが嘘のようにダウンジャケットを着こむ季節になってしまった。がまだ9月末から3ヶ月しか経っていない。12節気にすると 2013/10/8 寒露、10/23 霜降、11/7 立冬、11/22 小雪、12/7大雪、12/22 冬至、2014/1/5 小寒と寒そ…

2013年12月21日 今年読んだ本ベスト3と思ったけど

今年読んだ本で印象に残ったものを書こうと思ったのですが毎週5,6冊の本を図書館から借りてきている、つまり一年で200冊以上の本を借りている(間違っても読んでいるとは言わない 笑)にも関わらず、印象に残っているものが思い浮かばない。 代わりに学生時…

2013年12月7日  あなたが見たことのないものは実在しない

自分の死後も世界は続くのだろうか?などと言う人がいると今でこそ「何を感傷的なことを言ってるのだろう」などと思うが僕も20代後半までは自分以外の人間がもしかしたらロボットではないか?とか自分はこの世の中で特別な存在なのではないか?などという…

2013年11月27日  秋の夜長の菊地成孔

色々な人のエッセイを読んで来た僕が今までで一番気に入っているエッセイ集はジャズ・ミュージシャンでありサックスプレーヤーである菊地成孔氏の書いた「スペインの宇宙食」だ。