2013年11月18日   頭の中で耳鳴りがする

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それは突然やって来て僕を襲う。最初にその感覚に取り込まれたのは19の時だった。感覚がものすごく鋭敏になり、誰が味方で誰が敵かが肌で感じられるようになる。

 周囲の人は気づいているのだろうか?僕はまるで秘密警察に追われた指名手配者のような気分になる。この電車に乗るべきか?いや一本やり過ごそう。この信号を渡るべきか?えいっ、信号無視してあいつを巻いてやろう。

 僕はパラレルワールドに興味があるが、こういう時はもう一つの世界からこの世界へ誰かが送り込まれているような錯覚にさへ陥る。僕はiPodVan Halenの曲をフルボリュームでヘッドホンで鳴らし、足早に夕暮れの道を繁華街へと急ぐ。

 今日、僕が出逢うあなたに僕の秘密を打ち明けよう。でもどうやって彼または彼女が僕の同士だと判別するのだ?いつも僕は自分の頭の中に幻想をこさえ、それに基いておかしな言動を取りして空回りし打ちのめされてきた。

 僕はいつかペンの力を借りて世に問いたい。僕の感じてきたことが単なる幻想なのか?それとも幾ばくかの真実を含んでいたのかを。そしてそれはもし真実ならば今この時も現在進行形で彼らは世界を変えようとしている。