2020.01.25  KRANTZ CARLOCK LEFEBVREトリオのライブ観てきました

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 Wayne Krantzのアルバムは全く聴いたことなくて「速弾きのイケイケフュージョンバンドかなあ」と思って聴きに行ったら全然違ってました(笑)
 ギターの音色はかなり歪んでてドラムもヘビメタかと思うくらい手数多くて重いリズム。ステージ前に彼のエフェクター見てたらオクターバーとか並んでてヘビメタのバンドスラッシュか?みたいでもう音色はヘビメタ。なのにリズムは変拍子?と思うほど崩れてて始めから終わりまでコードは不協和音、ギターソロは無いけど時々デタラメ?と思われる手癖たっぷりの速弾きが入ったりと今まで聴いたことのないサウンドに始めからノックアウト。気づくと前の席の博士過程の理工系学生のお兄ちゃんと一緒にヘッドバンギングしてました(笑)
 崩れたダーティーな音楽だけど言うなればゴミからLEGOよりすごいお城作っちゃったみたいなそんな感じです。ただ誤解を避けるために言っときますが彼の昔のアルバムでは綺麗なコードワークも整ったリズムの上のメロディアスな早弾きももちろんできる人です。出来たうえで崩す。絵画で言ったらただ子供が目茶苦茶な絵を描いたんでなくどんな絵でも描けるピカソのような画家があえて抽象的な絵を描く感じ。そして彼の音楽を聴いた後ではニルヴァーナでさえ整いすぎてて面白くないと感じてしまうくらいの破壊感、衝撃感あります。
 しばらくはAmazonで彼のアルバム聴きながら心の中でヘッドバンギング続きそうです。(笑)