2014年1月11日  色鉛筆を駆使して難解な本を読む

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  齋藤孝氏の「3色ボールペン読書法」という本もあったが僕は大学3年の工場実習(今で言う企業インターン)で某企業で研究補助をした時に12色の色鉛筆を使ってプログラムのデバックを簡単にする方法を見つけた。

 その時書いていたプログラムは例えて言うと温度が急激に上下する部屋でエアコンの強弱をどう設定したら良いかというプログラムで入力変数XがX1からX4まで4種類、出力変数Yも4種類の計8変数あった。プログラムはA4用紙5,6枚の比較的短いものだったがそれでも白黒で印字されている変数はそれがどう他の変数に代入されて変化していくのかがわかりづらい。たまたまその時僕は空き時間にスケッチでもしようと色鉛筆とスケッチブックを持ち歩いていたので試しに全ての変数を8色の違う色で囲ってみた。すると変数の動きがとてもわかり易く見えるようになった。

 プログラムを書くことはその後無かったが、難解な哲学書を読む時にこの方法を試してみた。例えば重要な言葉は赤、わからない箇所はオレンジ、哲学用語は緑、互いに関係付いている言葉同士は水色という風に。

 この方法で確かに文章は分りやすくはなるのだが読むスピードが格段に落ちる。普通に読む場合の4倍は時間がかかる。だから文学作品をさらっと読む場合には向かない。だが何度読んでもピンと来ない難解な哲学書や数学の本はこの方法でハッとした気づきがあるかもしれない。

 この週末、久しぶりに柄谷行人の「隠喩としての建築」の一部分20ページくらいをこの12色鉛筆解読法で読んでみようと思っています。読んだ結果はまたご報告しますね。