2014年1月2日  『幻想の彼方へ』再構成作業1日目

今日から実際に昔書いた小説の再構成作業に入る。

 

元の文章がこれ

実際はこの前に1~2章、序章のような文章がある。

 

 私小説1.

1 イントロ

 電車は気が抜けるほどすいていた。これではどこかの田舎で催される展覧会のようだなあなどと思いながら、心はすでにこれから書こうとする、初の長編作品に完全に占領されていた。

 テーマは考えれば考えるほど遠大なものになってしまうのだが、要約して言えば、人間という存在を生物学、医学的に、また、文学、哲学、その他の社会学が解明しようとしているが、それはきっとどこかで結び付くもの、否、きっと結びつかなければなら無いものとして、今、僕の中にあるのだ。

 僕は大学の図書館で、また、様々なサークル活動を通して、そして彼女との出会いを通してこのテーマに関する確信を強くした。

 しかし、このテーマで難しいことはどの分野に於いても最先端かつ異端児のような種類の研究をしていないと話しがクロス・オーバーしないということだ。

 

 

再構成したものがこちら

 

ある日のスケッチ 1998.11.16

 その日、僕は片頭痛がひどくて会社を早退した。昼下がりの下り列車は気が抜けるほど空いていた。いつもあくせくと働いている裏側ではこんなにものどかな世界があるのだなあなどと僕は感心しながらも頭はこれから書こうとしている長編小説の事でいっぱいだった。

 小説のテーマは考えれば考えるほど壮大なものになってしまう。人間という存在を生物学、医学的、物理学や数学の自然科学、また文学、哲学、その他の社会科学が解明しようとしているが、それらはきっとどこかで結び付くもの、いやきっと結びつかなければなら無いものという信念が僕の中にあり、その結びつきをテーマにしたかった。

 大学時代に図書館で様々な分野の本を読み、また様々なサークル活動を、そして彼女との出会いを通して僕はこのテーマに関する確信を強くした。

 ただこのテーマを書く上で難しいことはどの分野においても大学レベルの知識では違う分野同士が結びつかず、最先端で異端児のような種類の研究でないと話がクロスオーバーしないということだ。