来月は僕の誕生日で自分へのご褒美に何かちょっと高価なものを買おうと考えていた。
いつのまにか宝町まで来ていた。一駅分、歩いてしまったのだ。まったく疲れを感じない。それどころかますますどこかへ行きたい気分だ。家には帰りたくない。この気分は、世界中を独り占めしちまったような気分はとても誰かと共有できるものではない。 それは…
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